アーカイブ | 9月 2014

つくるのも人、壊すのも人

平和大聖堂dscf4165この連休は学会の広島大会でした。オプションで広島平和記念聖堂のオルガン見学会を実施。現地では快く対応して頂き、オルガンを触らせてもらうことができました。原爆で破壊された聖堂は、世界各地の協力で建てなおし、オルガンはドイツのケルン社から寄贈されたものだそうです。その後ベルギーの建造家により更に改修された3弾鍵盤の楽器で、聖堂に悠々と響きます。

 

カタリネンdscf4007

リューベックの聖カタリーネン教会

奇しくも、先週のリューベックでは、戦時中に建物ごと破壊された楽器が多く(その話を聞くたびに人間の愚かさに痛恨する)、聖カタリーネン教会では、昨年やっと念願の大オルガンをフレントロップ社が修復(専門家達が時代考証と将来性を踏まえた綿密な計画のもとに「バッハ」を焦点にあてた仕様だそうな)。新しく蘇った見事な響き、コンサートを聴いた後、見学・試奏しました。

ドイツも広島も、1日たりとも戦争鍋を忘れることがないのです。まるで昨日のように、そして壊したもの壊されたものを痛みを抱えつつ、積み直しているように感じました。

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ブラームスのピアノ


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ブラームスの生家のあった場所で

ハンブルクを初めて訪れました。とても楽しいところです。
これは実際にブラームスさんが弾いていたりレッスンしていた楽器だそうです。

トホホな音感 リューベックで

ヤコビdscf4051J.S.バッハが若い頃、4週間の休暇をもらってブクステフーデの演奏を聴きに北ドイツのリューベックへ行った。そこでの音楽のあまりの素晴らしさに無断で4ケ月も滞在してしまった、という有名な逸話があります。

リューベックのオルガンワークショップに参加してきました。日曜日、その聖マリエン教会の礼拝に出席しました(教会もオルガンも大戦で破壊し再建されたものです)。今回、オルガンワークショプということで、聖ヤコビ教会で、当時の製作家シュテルバーゲンのパイプを体験することができました! DSCF4055

この15世紀に作られたオルガンでは、ガスト先生にブクステフーデのトッカータd のレッスンを。ところが、調律が全音高なので、ゆるい絶対音感の私は弾き始めるも4小節も進めず(ひえ〜ドレミがわからなくなるの)ギブアップ(><)。「では、大きなオルガンに移動しましょう」ということで、結局、聖堂後ろの大オルガンで弾くことに。もちろんヨタヨタな演奏ではありますが…。

空間に放たれた音は、教会堂の隅々まで、どんな小さな音でも振動として伝わり。自分がちっぽけな存在であることがわかります。

それがわかっただけでも、ありがたき幸せ。